古銅兎水滴
¥44,000
- 地域/時代 日本 / 明治~昭和頃
- サイズ H4.7×W8.5×D6.5cm
- 状態 良好
- 付属品 なし
- 品番 00-0
兎がお好きなコレクターの方より、兎モチーフの古物をまとまってお譲りいただいたので、今回ウェブストアにてご紹介します。
長い耳が特徴的な兎の水滴です。
兎をモチーフにした水滴は江戸時代頃から連綿と作られていますが、リアリティある兎が丁寧に造形されています。
身を丸め、後ろ足で顔を掻こうとしているところでしょうか。
手に取るとずしりと重く、地金も確かです。
兎は、神聖な瑞祥な動物として子孫繁栄、豊穣のシンボルとしてさまざまな古より東洋で多くの工芸品のなかに取り入れられてきました。
一部の特権階級に限られていた金工が一般化し始めたのが江戸時代です。
経済力をつけた都市民たちが、金工で身の回りのものに粋を凝らし始めます。
こうして水滴や矢立などの文房具、煙管、鉄瓶などが職人たちによって腕を競い合うように作られました。
この兎の水滴も、そんな背景のなか作られたものでしょう。
また、古来より水滴は、毛筆の文化圏において重要な道具のひとつですが、江戸時代以降は金工技術が高度に発達し、銅製の動植物や人物故事などを主題とした水滴が多く作られました。なかでも動物の水滴は今も高い人気があります。
明治~昭和頃の作かと思われますが、はっきりしませんので、価格を抑えてご紹介します。
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[担当|深谷愛]
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