骨董品の状態について
幾百千年という悠久の時を経て、人の手を渡ってきた骨董品に傷はつきものです。
どの時点でできた傷なのか。
鑑賞や使用にどれほど影響のあるものなのか。
価格との兼ね合いで許容できるものなのか。
当サイトでは、このような観点からコンディションについて個別の商品説明で詳しく解説しています。
骨董品のコンディションに関する言葉は幅広く専門的ですので、コンディションガイドを手引きにご覧ください。
コンディションガイド
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【ホツ】
やきものの縁や高台にできた、数ミリ程度のごく小さな欠け。
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【ソゲ】
口縁や高台の片側だけにできた削げたような欠け。
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【ニュウ】
釉薬を越して胎土にまで通ったヒビ。裏表両方から確認できる状態をいう。
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【貫入/地貫】
胎土までは到達していない、釉薬のみのヒビのこと。同じヒビが裏側まで通っていないことが特徴。焼成時の収縮によって生じることがあり、傷と見做さない場合が多い。
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【アタリ】
ぶつかった衝撃によりできた極小の傷や放射状のヒビ。胴部にできたものを指すことが多い。
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【トリアシ】
胴部や底部にできた放射状のひび割れ。
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【ひっつき】
焼成時に窯の中で隣のものとくっついてしまったものを剥がしたときにできた痕。
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【カセ】
焼成不良や経年変化によって、本来光沢のある釉薬が光沢のない状態に変化した部分。
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【ケムリ】
焼成中に素地上にできた灰色の滲み。
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【スレ】
経年により表面にできた細かな擦れ痕。骨董品ですので多かれ少なかれ全てに見られますので、著しく印象を損なうものを除いて無傷とみなします。
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【窯傷】
焼成の時点で自然にできたひび割れや欠け。釉薬が覆っていることが後からできホツやニューとの違いです。後天的なものではないため、無傷とみなします。
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【共直し】
欠損した部分を周りの色や質感とに似せて再現するように直すこと。
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【金継ぎ/銀継ぎ】
欠損した部分を金や銀を使って繕い直すこと。