李朝鉄砂縞文水滴

¥660,000

李朝鉄砂縞文水滴
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李朝鉄砂縞文水滴
李朝鉄砂縞文水滴
  • 地域/時代 朝鮮時代17世紀
  • サイズ H4.7×W8.0×D8.0㎝
  • 状態 注ぎ口割れ、高台周辺に古い欠け数箇所
  • 付属品 桐箱
  • 品番 ko438

李朝17世紀頃につくられた鉄絵の水滴です。水滴としては大ぶりで、十四面に細かく面を取った姿が印象的です。平たい器形でありながら、上面はこんもりと盛り上がり、手に取ると見た目以上のずっしりとした重みが感じられます。端正に整えすぎない、おおらかな造形もこの時代のものならではの魅力でしょう。

17世紀は染付に用いる顔料が不足していた時期にあたり、本作にはその時代らしい鉄絵が施されています。上面には力強い筆使いで放射状の線を、側面には横一文字の線を描いた簡潔な意匠です。鉄絵が厚く溜まったところは褐色に発色し、ところどころに現れる斑文様や滲みが、単純な文様の中に豊かな表情を生んでいます。

注ぎ口の周囲には欠けがありますが、これは水の通りをよくするため、使用の際にあえて口を割ったものと考えられます。さらにその周辺には古い墨の痕跡が残されています。水を惜しみ、墨の色がついた水も繰り返し水滴に戻して使ったという、当時の文人たちの実用の様子を想像させるものです。胴の周囲にも墨の付着した古い欠けがいくつか見られますが、いずれも長年の使用によって角が丸くなり、手に馴染むような滑らかな表情となっています。

底面に目を向けると、高台を設けないベタ底で、面を馴染ませるように細かなギザギザの彫りが施されています。こうした細部にも、技巧を誇示するというより、必要なところを大らかにつくり上げた当時の仕事ぶりが感じられます。

李朝後期の精巧な細工や鮮明な白磁色の水滴にも格別の魅力がありますが、本作にはそれらとはまた違った、素朴でおおらかな美しさがあります。手のひらにのせ、重みや肌合いをじっくりと味わいたくなるような親しみやすさ。それこそが、17世紀の水滴ならではの魅力といえるでしょう。

店舗で実物をお手に取っていただくことが可能です

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