藍九谷吉字吹墨皿
¥198,000
- 地域/時代 日本 / 江戸時代前期
- サイズ H3.0×W15.4×D15.4㎝
- 状態 良好
- 付属品 桐箱
- 品番 44nk-10
中央に大きく吉字が配された皿。字の部分は白抜きで表し、そのほか全面に吹き墨の技法で呉須をを施した、潔く粋な意匠です。
中国の明時代に焼かれた古染付で稀に見られる意匠です。古染付を写したものでしょうが、有田製の作例は珍しいかと思います。

中央の吉字は、墨弾の技法によるもの。まず墨で吉字を描き、その上から呉須を吹くと、墨に含まれる膠分によって墨の上の呉須は弾かれます。これに釉薬をかけて焼成すると墨は焼き飛ばされて白く抜けて仕上がります。
一画一画が堂々と描かれ、力強い吉字です。

吹墨は細やかでムラがなく、粒の大小や色の濃淡によるグラデーションが奥行きとリズムを感じさせます。
大きな粒のところは特に呉須の色が深い青色を呈しており、江戸時代前期に造られた初期の有田焼である藍九谷手の特徴を感じさせ、好ましい色調です。

裏を返すと大きめのしっかりとした高台の様子。高台の周囲にはしっかりと太さのある輪線があるのみのシンプルなデザイン。裏面の作りもまさしく藍九谷手ですね。
箱には初期伊万里と張り札がありますが、先述の通りその作行きから藍九谷に分類できる初期の有田焼でも上手の作。
なにより清々しい作風で、他には得難い優品です。
[担当|大塚麻央]
店舗で実物をお手に取っていただくことが可能です
来店予約