李朝白磁円形水滴
¥350,000
- 地域/時代 朝鮮時代18世紀
- サイズ H3.3×W7.2×D6.6㎝
- 状態 良好
- 付属品 桐箱
- 品番 44nk-032
平たく丸みを帯びた、端正な姿の白磁水滴です。意匠はきわめて簡潔ですが、その分、肩部にあらわれるシャープな角の立ち上がりと、白磁の色、なめらかな肌合いが際立っています。手に取ると、静かな佇まいの中にも、器形の確かな緊張感が感じられる一品です。

本作は18世紀頃、李朝中期につくられたものです。
李朝前期と同様、この時期の水滴も現存する作例は極めて少なく、貴重なものです。18世紀と19世紀の水滴にはさまざまな違いがありますが、とりわけ分かりやすいのが注ぎ口のつくりです。19世紀のものでは注ぎ口の下部が削がれたように処理されるのに対し、18世紀の水滴では、下部が丸く袋状に膨らむようにつくられています。本作にもその特徴が明瞭に見られます。

裏面に回ると、やや太めの円環状の高台が取り付けられています。高台の内側には砂が所々付着しており、このような高台の様子も後期の水滴とは趣を異にし、18世紀頃の作であることを考えるうえで興味深い部分です。

白磁は非常にニュートラルで純白に近い色調。その清らかな白さに、釉薬から透けて伺える土の柔らかさや、微妙な釉薬のムラが、豊かで柔らかな表情を添えています。過度に装飾を加えることなく、器形と白磁そのものの美しさを静かに引き出した、李朝中期らしい水滴です。

また傷や補修もなく、保存状態が非常に良好であることも嬉しいところ。手のひらに収まる小さな器だからこそ、丸みを帯びた姿と滑らかな白磁の肌を、手に取ってじっくりと眺めていただきたい一品です。
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