織部緑釉菊皿 五枚組
¥154,000
- 地域/時代 日本 美濃 / 江戸時代初期,17世紀前半
- サイズ H3.8×W14.0×D14.0㎝
- 状態 2枚/完品、2枚/縁に1-2㎝程の金直し、1枚/ニュウ4㎝と金直し3㎝
- 付属品 桐箱
- 品番 43nk-71
見込みは型によって菊型に、口縁は輪花状に成形された、菊皿と呼ばれる皿です。深さのある皿で、外側は花弁に沿って線刻が施されています。
高台周辺を除いて全体に灰釉がかけられ、更に口縁部には緑釉が流しかけられています。織部らしい緑釉の発色が冴えており、魅力的な景色です。
菊皿はそれなりに数多く伝わっているものですが、多くが発掘品であることから状態の思わしくないものが殆どです。大傷があるのが普通ですが、状態の良い5枚組を見つけることができました。
2枚は完品、2枚は縁に1-2㎝の金直しが1,2箇所、残る1枚には4㎝程のニュウと3㎝ほどの金直しがあります。金直しの箇所もそれほど大きくなく、菊皿としては非常に良いコンディションです。詳しくは写真をご参照ください。
美濃焼発祥の地として桃山から江戸末期に至るまで操業した大平窯は、17世紀前半に菊皿を焼いた窯として知られています。
大平窯が開窯したのは天正元年(1573)。やきものの保護政策に力を入れていた織田信長が、瀬戸美濃の両地域を領国とし、陶工・加藤五郎右衛門影豊に向けて大平での開窯許可書を発行したことにはじまります。
良土に恵まれた大平窯では、黄瀬戸や瀬戸黒に始まり、織部や志野など芸術性の高い美濃陶器が数多く生産されました。1630年台に入ると茶陶はなくなりますが、菊皿や徳利などが造られるようになりました。
5枚が収まる桐箱が付属します。
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