須恵器短頸壺
¥143,000
- 地域/時代 日本 / 奈良〜平安時代
- サイズ H13.5×W15.4×D15.4㎝
- 状態 良好(口縁部に経年による小さな欠け数箇所)
- 付属品 桐箱
- 品番 43nk-147
奈良時代〜平安時代に焼かれた須恵器の短頸壺です。灰黒色の引き締まった土肌に、どこか現代的な洗練を感じさせる一作。
とりわけ印象的なのは、大きく外へ開いた口縁から、鋭い角度で肩部へ移行してゆくシャープなラインです。緊張感のある造形となっており、須恵器の美しさがよくあらわれています。

器壁も薄く挽かれており、その軽やかさが輪郭の鋭さをいっそう際立たせています。須恵器には素朴でおおらかな作も多くありますが、本作のように姿の整ったものは意外に少なく、造形感覚のよさに惹かれます。
薄い器壁や保存状態のよい縁づくりの鋭さも相まって、長い年月を経た器でありながらどこか鋼のような硬質さを感じさせる風合いです。

壺の景色を見てみると、向きによってそれぞれ変化に富んでいます。
自然釉が被って深緑色を呈した部分、黒々と艶やかな部分、反対にマットな灰色を呈した部分…。

このような変化は、焼成時の火の当たり方によって偶然に生じたものですが、どこを正面にしてみても面白くそれもまたこの作品の魅力的な点です。

壺の内側をのぞいてみると、自然釉がたっぷりとかかっており、それもまた見どころでもあります。
縁に経年による小さな欠けは数箇所ありますが、目立つ傷などはなく良好な状態です。

大きさとしても扱いやすく、草花との相性が良いことはもちろん、どのような花もよく映してくれるでしょう。
古代の器ですが、現代の空間にも自然に馴染み、日々の暮らしの中で気軽に楽しんでいただける壺だと思います。

[担当|大塚麻央]
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