智積寺泥塔

智積寺泥塔
智積寺泥塔
智積寺泥塔
智積寺泥塔
智積寺泥塔
智積寺泥塔
智積寺泥塔
智積寺泥塔
智積寺泥塔
智積寺泥塔
智積寺泥塔
智積寺泥塔
智積寺泥塔
智積寺泥塔
智積寺泥塔
智積寺泥塔
  • 地域/時代 日本 / 鎌倉時代
  • サイズ H5.5×W2.3×D1.2㎝
  • 状態 良好
  • 付属品 桐箱
  • 品番 43nk-125
鳥取県の智積寺跡より出土した、小さな泥塔です。

泥塔とは、仏塔の形をかたどり、泥を型押しで成形した供養具で、奈良時代頃から江戸時代まで長い間人々の祈りとともに作られてきました。

さまざまな場所で作られましたが、本作は、鳥取県の東伯郡琴浦町に在する船上山(せんじょうさん)の智積寺跡にて、昭和初期に発掘されたもののひとつ。

中央部(塔心)には地蔵菩薩をあらわす梵字「カ」、下部(基台)には『法華経』経文から取られた一字「難」が刻まれており、背面は扁平な板状になっています。
塔形、また、梵字が刻まれた土製品は多くありますが、経文が刻まれたものは智積寺跡から出土したものが唯一と言われています。

平安時代以降、泥塔を集めて塚を作り、供養することで願いを叶えようとする泥塔供養が流行しました。
平安時代の貴族の日記のなかに、泥塔を密教系の寺院へ納め供養したという記述が残っています。このような供養ははじめ貴族間で流行しましたが、やがて鎌倉時代になると一般民衆の間にも広まっていました。

法華経はおよそ7万字あるので、本作もそれだけの数が作られた大規模な供養のためのものの一つと推測できます。
形自体は型押しで作られていますが、経文は一字一字、鎌倉時代の人々が願いを込めて手で彫っています。

手に取り、目を凝らすと、やわらかな赤褐色の土肌のなかに細かな鉱物が混ざり、角度によってキラキラ光っています。
素焼きのざらりとした素朴な土の質感には、掌でずっと愛でていたいような温もりがあります。
宝珠部分の欠損や摩耗がある個体が多いなか、本作は状態も良好で、造形や刻印もきれいに残っている貴重な個体です。
当時の人々の祈りの気配が感じられる一品、ぜひお手元でお楽しみください。
[担当|深谷愛]

店舗で実物をお手に取っていただくことが可能です

来店予約
BACK