安南白磁茶碗
¥150,000
- 地域/時代 ベトナム/16世紀
- サイズ H8.5×W14.5×D14.5㎝
- 状態 良好
- 付属品 桐箱
- 品番 43nk-109
安南とは、ベトナムやタイなど東南アジア方面の古陶のこと。古くから日本では茶道具として請来されていました。
卓越した技術で中国に次いで豊かな陶磁文化を築いたベトナムですが、市場的な評価でいえばまだまだ安価。それだけに魅力的な品を手に届く金額で入手することができます。
高めの高台から破綻のない美しい曲線を描きながら立ち上がるフォルム。往時の陶磁大国の技量が、洗練された形からも窺えますね。

本作は白一色のなかに一筋の藍色がさされた茶碗。無地安南などと呼ばれるタイプです。
生成り色のような温かみのある白色とマットな質感。細やかな貫入が全体を覆っています。卵殻を思わせるような独特なテクスチャーは、他国の白磁にはない魅力的な風合いで、安南白磁の醍醐味ともいえるでしょう。

見込みをのぞくと、蛇の目状の無釉で褐色の帯。その中心には文字のようなものが書かれています。簡略化されていますが、おそらく漢字が一字描かれているのでしょう。

日頃から安南のやきものには魅力的なものが多いと心惹かれていましたが、認知度の低さゆえにあまり紹介する機会がありませんでした。
本作のような安南白磁の魅力がストレートに伝わる作品、それでいて茶碗に用いることができる大きさのものであれば、多くの方に共感して頂けるのではないかと今回のラインナップに加えました。
[担当|大塚麻央]
✳︎この作品の掲載期間は12月20日12:00までとなります。
店舗で実物をお手に取っていただくことが可能です
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