初期伊万里菊文皿
¥150,000
初期伊万里らしい伸びやかな絵付けと構図の良さに惹かれました。
見込みには愛らしい丸い花を咲かせた、伸びやかな菊。流れるような筆遣いと濃淡を生かした達者な表現、そして口縁をぐるりと囲うの楚々とした唐草文。風が通るような心地さを感じます。
素地は明るい発色で、釉薬のよく溶けた光沢ある焼き上がりに染付の落ち着いた色がよく映えています。
素焼きをせずに焼成する生掛けを特徴とする、柔和で自由な初期伊万里。ですが、その中に当時の高級品らしいキリッとした品格があるのが良い初期伊万里の条件ではないでしょうか。
初期伊万里の皿は数あれど、好ましく感じられるものごくわずか。
本作は、絵付のバランスや内容、染付の色、焼成具合、特有の小さくしまった高台と全体のプロポーションなど、多くの魅力がある作です。
大きさは6寸余り。使い勝手も良く、飾り皿としても圧迫感のない大きさです。
元気が出てくるような生きいきとした魅力に共感してくださる方に。
裏表に銀直しが1箇所ずつ、3㎝ほどの写真に写らないほどの薄いニュウがあります。
そのほかコンディションは良好です。