古伊万里色絵角香炉・染付香合
¥170,000
径4㎝に満たない極小の香炉と香合のセットです。元は雛道具として作られたものでしょうか。
江戸時代中期の元禄から享保年間は、町人文化が成熟し装束などにおいても様々なモードが誕生した時代。そんな時代の気分を小さな作品の中にも感じ取ることができます。
角香炉は赤絵で地を塗り込め、染付の窓の内側には繁栄、調和、
ちょこんと付けられた底部の脚はとても丁寧で、小品だからといって手抜かりのないことがよくわかります。
香炉と合わせて七宝模様が透かし彫りされた火屋も洒落ていますね。
一方で香合の方はユーモアたっぷり。
染付で描かれた南蛮人のごとき人物が、両手を上げて踊っているようなポーズをとっています。周囲には花模様と思わしき文様が散らされ幸せなムードです。
ごく小さな香合ですので遠目には見えませんが、香合を手元に持ってきた時に滑稽な人物が目に入り、思わずクスッと笑ってしまう、、そんな手元で扱う香合ならではの光景も生まれそうですね。
可憐さとユーモアが絶妙な塩梅のスパイスの効いた小品です。
両方を合わせて収める眼鏡箱が付属します。