初期伊万里草花文壺
¥450,000
- 地域/時代 日本 有田 / 江戸時代初期, 16世紀前半
- サイズ H13.6×W12.0×D12.0㎝
- 状態 良好
- 付属品 桐箱
- 品番 42nk-115
ふんわりとした印象の小ぶりの壺。
16世紀前半に作られた初期伊万里の作。しばしば目にする同じタイプの中ぶりの初期伊万里壺よりやや小ぶりで高さは14㎝弱です。
少しの違いですが、この大きさがたまらなく愛らしい…。
高めの首と肩から畳付きへと緩やかにすぼまる形は、そのルーツとなった朝鮮陶器とは異なる初期伊万里ならではのもの。余計な装飾が排されたシンプルな絵付は、生掛けと呼ばれる素焼きをしない初期伊万里ならではの柔らかい肌を引き立てています。
肩部3方向の丸窓に、それぞれ異なる草花文が描かれています。描かれているのは椿や水仙、菖蒲でしょうか。簡略な輪郭線に濃みで淡く塗りつぶしています。少ない手数で真を捉えたような絵付は、身近な花々へ寄せられた温かな眼差しを写しているようです。
傷はなくコンディションは良好。高台部に元からのものであろうホツが数個見られますが、どれも丸く角が取れています。
初期伊万里の数々の優品を『愛玩初期伊万里』にまとめたことで知られる新谷政彦氏もいくつかのバリエーションの丸紋の壺をお持ちだったようで、自身の著作で紹介しています。
初期伊万里壺については、以下のブログもご参照ください。
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