李朝円筒形石筥 ［大］
¥200,000
- 地域/時代 朝鮮半島 / 朝鮮時代19世紀
- サイズ H9.2×W12.0×D12.0㎝
- 状態 良好
- 付属品 桐箱
- 品番 41nk-94
愛好家の間で”石筥”と呼ばれる、石で作られた蓋付きの箱。李朝時代に刻み煙草をいれた容器として使われたものです。李朝の石工品の中では定番で、シンプルな形状と艶やかな深い黒色の魅力から高い人気があります。
石筥は方形のものが最も数が多く、次いで正方形、円筒形のものは比較的珍しいでしょう。
高さ9㎝、径12㎝ほどと石筥のなかでは存在感のある大きさの本作。
力強い趣とは裏腹に、身と蓋両方ともが薄く彫り上げられ、朝鮮の石工職人の卓越した技を伺い知ることができます。
畳付きまでどっしりと垂直に立つ身に対して、蓋は緩やかなカーブを描いて膨らみ、そのコントラストがなんとも効果的です。石工品ならではの制作時からの凹凸はありますが、コンディションは良好です。
石山に囲まれ豊富な石材に恵まれた土地柄から、身近な調理用具から文人が用いる文房具まで多種多様な石工品が発展した朝鮮半島。柳宗悦は、朝鮮の石工品を”石もの”と愛着を込めて呼び、数々の石工品を蒐集し高く評価しました。オブジェとしても魅力的なものですが、花器としたり、香炉としたり、幅広く楽しむことができる一品です。
同じ形で小さいサイズのものもございます。以下のページをご覧ください。
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