厨子入 阿弥陀如来像
- 地域/時代 日本 / 室町時代
- サイズ [仏]H6.0×W1.9 [厨子]H11.3㎝
- 状態 良好
- 品番 41nk-87

高さおよそ11㎝ほどの小さな厨子の中に、阿弥陀如来立像を安置した一作です。
扉を開くと、静かな空間の奥に阿弥陀の姿が現れます。像高はわずかに約6㎝ほど。掌に収まるほどの大きさながら、端正な姿に凛とした気配を湛えています。

とくに印象的なのは、きりっと引き締まった目元の表情です。小像でありながら顔立ちはよく整い、穏やかさの中にどこか意志の強さを感じさせます。衣紋線も単なる線ではなく、ゆるやかな抑揚をもって刻まれており、身体の起伏を感じさせる写実的な表現が見て取れます。限られた大きさの中に、仏像としての気品と存在感がしっかりと備わっています。

足元の蓮台には、花弁の一筋一筋が金線で描かれており、現在ではわずかに薄れながらもその痕跡を確認することができます。小さな部分にも丁寧な装飾が施されていたことがうかがえます。厨子の内部には円形の光背が設けられ、空間を形づくっています。

身近な場所にそっと置き、折に触れて扉を開いて眺めたくなるような仏像です。日々の暮らしの傍らで、静かに寄り添ってくれる存在といえるでしょう。
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