木彫神将像

木彫神将像
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木彫神将像
木彫神将像
木彫神将像
  • 地域/時代 日本 / 鎌倉時代
  • サイズ H15.1×W9.1×D4.8㎝
  • 状態 両脚・両腕が欠損(写真をご参照ください)
  • 付属品 桐箱
  • 品番 41nk-144

鎌倉時代に制作された天部像の残欠です。手足の多くを失い、胴部を中心とした姿となっていますが、上体をわずかに前へ傾け、厳しい面持ちで下方を見据える構えには、今なお強い緊張感と躍動が感じられます。小像ながら量感に富んだ造形は、当時の仏師たちが追求した力動的な表現をよく伝えています。

張り出した眉や深く刻まれた頬の起伏、引き結ばれた口元など、面相は凹凸の効いた彫りによって立体的に表され、光を受けるたびに豊かな陰影を見せます。とりわけ、やや俯き加減に下方を見据える表情には、像を高い位置から拝することを想定した鎌倉彫刻ならではの造形感覚もうかがわれます。


角度を変えて眺めると、厳しさの中にどこか生き生きとした表情の変化も感じ取ることができます。


胴部は厚く量感をもって彫り出され、胸から腹にかけての張りや、胸甲や裙の重なりといった甲冑の表現にも確かな立体感があります。


足は膝下を失っていますが、左足は膝を大きく曲げて踏み込む構えをとり、もとは邪鬼を踏み締めていたであろう力強い動勢も想像されます。こうした武装の意匠や姿勢から、本像は四天王をはじめとする天部像の一体であったものであることがわかります。

高さ15㎝ほどの小像ながら、面相の迫力や衣甲の彫りの強さには、大型の天部像にも通じる鎌倉彫刻の気迫が宿っています。

像の大半を失った残欠ではありますが、むしろ残された部分に鎌倉彫刻の力強い造形が凝縮して感じられることも、この像の魅力といえるでしょう。


大きな堂内で見上げた天部像の鋭い眼差しに触れたときの緊張感や畏怖――仏教美術好きの多くの方が感じたことのある感覚ではないでしょうか。その感覚を、ふと呼び起こすような力を秘めた小像です。

店舗で実物をお手に取っていただくことが可能です

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