高麗青磁鉄絵油壺
¥198,000
- 地域/時代 高麗時代11世紀末〜12世紀
- サイズ H4.5×W7.0×D7.0㎝
- 状態 口縁内側に1㎝程の共直し
- 付属品 桐箱
- 品番 41NK-36
鉄分を含んだ顔料で絵付をすることで、褐色に発色させて文様を表現する鉄絵の技法。高麗時代には、この技法によって多くの作品が作られました。
鉄絵青磁は市場でも時折見るものですが、鉄絵が明瞭でなく文様が曖昧だったり、ベースの青磁が黄味を帯びて米色に近いものであったりすることが多いように思われます。
本作は、オリーブグリーンに近い青磁の発色。そしてその上に褐色の絵付けがくっきりと浮かび、奥深い艶やかさを発しています。

鉄絵青磁の代表的な作品として思い浮かぶのは、全体に宝相華唐草文を隙間なく描き込んだ梅瓶などでしょうか。本作は、伸びやかな唐草文を小さな壺に合わせて簡略に描き、余白を活かしたデザイン。元来、髪を整えるための油を保管するための容器として使われた小壺でしょう。
当時の高貴な人々の身だしなみを整えるための必需品であった品で、その優美さがこのような小品にも宿っています。

口縁の内側にのみ1㎝程度の共直しがあります。
- #高麗青磁
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