古銅兎水滴
¥100,000
- 地域/時代 日本 / 江戸時代
- サイズ H4.0×W5.0×D4.5cm
- 状態 良好
- 付属品 桐箱
- 品番 00-998
兎がお好きなコレクターの方よりまとめて譲っていただいものを今回ウェブストアにてご紹介します。
桐箱を開けると…
愛らしいまん丸の兎がすっぽりと収まっています。
耳や後ろ足の毛並みの表現から作行きの良い水滴。
離れた目、デフォルメされた大きな鼻、ぎゅっと踏ん張っている手足、どこをとっても可愛らしい兎です。
元々は硯箱のなかに収まっていたのでしょう。
手に取るとずしりと重く、地金も確かです。
兎は、神聖で瑞祥な動物、そして子孫繁栄、豊穣のシンボルとして古より東洋で多くの工芸品のなかに意匠として取り入れられてきました。
一部の特権階級に限られていた金工が一般化し始めたのが江戸時代です。
経済力をつけた都市民たちが、金工で身の回りのものに粋を凝らし始めます。こうして水滴や矢立などの文房具、煙管、鉄瓶などが職人たちによって腕を競い合うように作られました。
この兎の水滴も、そんな背景のなか作られたものでしょう。
また、古来より水滴は、毛筆の文化圏において重要な道具のひとつですが、江戸時代以降は金工技術が高度に発達し、銅製の動植物や人物故事などを主題とした水滴が多く作られました。
なかでも動物の水滴は今も高い人気があります。
元は水滴生まれの子ですが、書鎮でもお使いいただけるかと思います。
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[担当|深谷愛]
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