鼠志野草花文向付
¥2,000,000
- 地域/時代 日本 / 桃山時代
- サイズ H5.9×W16.2×D16.0㎝
- 状態 ニュウ(窯傷)あり
- 付属品 桐箱
- 品番 42nk-119
志野の一種である鼠志野は、鉄分を含む化粧土(鬼板)を下地に施し、文様部分をヘラで削り取って白く抜き、その上から厚い白釉(志野釉)をかけて焼成する技法です。
素地は灰色に発色し、文様部分は白く残ることで、通常の志野と色が反転するように仕上がります。

本作は、撫四方形の鼠志野の向付です。
中央には風にたなびく草花が大きく配され、周囲は柴垣のような文様。そして縁の部分には簡略な千鳥文が表されています。

普通の志野に比べて極端に希少であることに加え、焼成の具合が難しいためか、良好な発色のものはごく僅か。
本作は素地と文様のコントラストが明快で、所々に釉薬の鉄分が変色した褐色も表れ、色調の変化も見どころ。釉薬には光沢もあり、非常に良好な焼成であったことがわかります。

裏を返すと、紐状の半環足が3箇所に付き周囲には目跡が確認できます。
中央に大きくY字形のニュウのような筋が見られます。裏面にも同じように通っていますが、おそらく焼成時のもので、窯傷の一種と考えてよいものです。
[担当|大塚麻央]
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