李朝初期白磁茶碗
李朝初期に製作された白磁特有のうっすらと青味を帯びた釉薬がかかり、濡れているかのような潤いのある膚合いが美しい白磁茶碗。
釉膚にはすっきりと清らかな印象を受けますが、胴部がふくよかな形状になっているため、手に取ると作品のもつ柔和な雰囲気が感じられます。
口縁も程よい反りで、口当たりも問題なくお使い頂けるかと思います。
白磁碗に広がる鮮やかなお抹茶が目に浮かびます。
ぜひ癒しのひとときのお供にして頂きたい一品。
高台周りに薄い貫入が数本ありますが、李朝陶磁特有のものですので、鑑賞においても気になるほどのものではありません。
仕覆は18~19世紀のインドの古裂で仕立てています。
紅樺色に似た褐色味のある橙色に近い色の裂と組紐を使用しており、白磁の肌とのコントラストが見目好いです。