初期伊万里鷺文平茶碗
¥727,273
- 地域/時代 日本 / 江戸時代初期, 17世紀前半
- サイズ H4.0×W14.8×D14.8㎝
- 状態 良好。(貫入のみ)
- 付属品 桐箱
- 品番 1-129
初期伊万里で大変人気のある鷺の意匠です。
呉須を塗り込めた見込みに、墨はじきの技法によって一羽の鷺が描かれています。ふっくらとした豊かな羽毛で、愛らしい表情です。

綾花形にかたどられ、蓮弁文の中には宇宙の森羅万象を象徴する八卦文、余白を埋めるように渦巻文様が描かれています。

初期伊万里の中でも大変人気のある鷺を表した作品には、皿の形状のものが多いように思われますが、本作は僅かに深さのある形状です。そのため夏茶碗として見立てることができたのでしょう。

以前の所有者によるものであろう桐箱には、「夏茶碗」の見出しが付けられています。

裏面を見ると、茶色い長い線が走っていますが、貫入(窯傷)ですので漏れることはありません。
径は両手に収めるのにちょうどよい大きさ。初期伊万里の逸品を茶碗として使って楽しめるなんて、なかなかの贅沢ではないでしょうか。
[担当|大塚麻央]
✳︎この作品の掲載期間は12月20日12:00までとなります。
店舗で実物をお手に取っていただくことが可能です
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