高麗青磁鉄絵油壺
₩2,190,000
鉄分を含んだ顔料で絵付をすることで、褐色に発色させて文様を表現する鉄絵の技法。
高麗時代には、この技法によって多くの作品が作られました。
代表的なのは、全体に宝相華唐草文を隙間なく描き込んだ梅瓶などですが、本作はそれと同じ唐草文を小さな壺に合わせて簡略に描き、余白を活かしたデザイン。
オリーブグリーンに近い青磁と褐色の絵付けが、奥深い艶やかさを発しています。
口縁の内側にのみ1㎝程度の共直しがあります。
本作は元来、髪を整えるための油を保管するための容器として使われた小壺。
当時の人々の身だしなみを整えるための必需品でした。
現代では、一輪挿しや振り出しなどに見立てて、使ってみてはいかがでしょうか。